





建物のはなし
耕すように暮らす 結婚して1年。住まいの新築を考え始めたOさん夫婦はともに30代前半。 土地探しからはじまった住まいの計画は、 「目新しい住宅が立ち並ぶ郊外の分譲地での生活は、なんだかしっくりこない。 イメージしたのは昔からの町の風情が残るエリアに建つ和風の住宅で、たっぷりとした敷地に縁側や菜園があって・・・」 と自分たちらしい暮らしへの想いを聞かせてくれました。 そんな時に見つかったのは主要な道路から少し奥まった土地。 目新しい狭小な分譲地とは違う90坪程度とやや広めに区画された場所は、理想にぴったりでした。 Oさん夫婦と一緒に考えた住まいはシンプルな切妻の大屋根が架かる平屋建て。 リビングには菜園のある南側に面して大きな窓と縁側が張り出して、我が子のように愛おしい野菜やハーブをいつでも愛でる生活が始まりました。 工事中には新しい家族も加わって、家族3人の新生活も新居で迎えることに。 杉を床に張った居間、 ひとつ屋根の下を感じられる勾配天井、 連子格子の壁 Oさん夫妻がイメージしていた和の香りが漂う細部に囲まれた住まい。 そして居間の壁は、ご主人がしわく堂と一緒にDIYで仕上げた愛着たっぷりの珪藻土の壁に包まれています。 質実剛健でいて大らかな暮らしを重ねる大屋根の下。 晴耕雨読。土の香り漂う場所で、耕すように暮らす住まい。

所在地 | 香川県三木町 |
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家族構成 | 夫婦 + 子ども |
延床面積 | 92.03㎡ |
竣工 | 2019年4月 |
設計 | しわく堂 |
施工 | クアトロ合同会社 |
構造形式 | ■木造 □その他 |
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